今日を見つめ、明日を生きる「思いやりセラピー」鬱病、統合失調症の人も幸福気分に!

その日に起きたことを3つ、ノートに。「治療」ではない、脳のトレーニング

現状、私は幸せなのか、不幸なのか。ピンチはチャンスか、奈落の落とし穴、か。考え方は人それぞれ、とはいっても、今、もしくはその先の未来、本人にとってプラスの方向に考えられるほうがいいに決まっている。

青山ハッピー研究所「ハピ研」のインターネット調査によれば、全体の8割が「今、幸せに感じている」と回答。

「幸せになるなめに必要なもの」として、「心身ともに健康であること」が7割以上を締めている。

11
元統合失調症患者のエリカ・カミュさん

「どんなに貧乏でも、健康やったら幸せや」

幼い頃から母はいつもそう言っていた。
しかし、その母は精神を病み、長いあいだクリニックに通っていた。

通院しなくなり、薬を飲まなくなったが、完治しているというわけではない。
治療法のひとつとして「認知行動療法」というものがある。

認知行動療法とは、ものの受け取り方や考え方に働きかけることによって、気持ちを楽にする精神療法の一種。具体的には、担当医師たちによる問題解決チームと面接しながら、患者の現状の考え方を把握し、さまざまな角度から検討する。

そのうえで患者自身の考え方を広げる、というもの。ストレスによって悲観的になった状態とうまく向き合えるような、こころの状態をつくっていくことが目的だ。

――というのが、伝統的なやり方とのこと。
個人的には、なんだかグループディスカッションのような印象を受けてしまう。ときに患者に不快な思いをさせることもあるのだそう。

ここでは、従来のやり方がどうも身体に合わなかった、という方に「思いやりセラピー」を紹介したい。
仏教にヒントを得て開発された「思いやりセラピー」の基本は、認知行動療法にある。

しかし、その考え方は異なる。
「患者の抱える問題について話し合い、改善へと導く」のに対し、思いやりセラピーは「自分を大切にすること」を念頭に、自身の長所や美点、有意義な生活のつくり方などを話し合う。

アメリカの心理学者、マーティン・セリグマン教授は、今まで病気を治す努力はしてきたが、どうすればもっと幸福になれるのか、について研究することに目を向け、「ポジティブ心理学」を今後の課題として設定。幸福感を増すための方法のひとつとして、一日の終わりにその日の良かったことを3つ書き出すことを勧めている。

「3つの祝福」と呼ばれるその方法は、
その日によかったことを3つ考える。

肌が綺麗だと褒められた、などどんなに小さなことでも構わない。
それらをノートなど、保管できるように書き出す。
それぞれの出来事を思い出し、なぜそれが起きたのかを考える。

具体的、詳細に書けるほどよい。

肌が綺麗だと褒められたのは、昨晩スキンケアを入念におこなったからだ、というふうに。
理由や詳細は個人的なものなので、他人が理解できないようなことでも構わない。
まずは一週間、毎晩続けることで脳のトレーニングをおこなう。訓練をすれば、人間は前向きな考え方ができるようになるのだそう。
この手法を使った試験では、重度の鬱病患者の9割がその症状を緩和することができ、そのほとんどが以前より幸せに感じると答えた。

さらにその半数が一般的な症状の完治に成功している。

まとめ

生きているといいことばかりではない。
幸と不幸は縄目のように順繰りにやってくると、某国民的アニメの主要キャラクターは主人公に諭すように言っていたが、そうムラなく人生を送ることは容易ではない。ときにビニールテープみたいに、よくない出来事の繊維がすっと通っていることもある。

そういう場合、どうするか。どう受け取ればいいのか、乗り越えればいいのか。
他人には話せない内容もあるだろうし、たとえ誰かに「もっと前向きに考えようよ」と肩を叩かれても、明るい方向に気持ちが切り替わらないことも、ないとはいえない。そうなれば、自分自身で処理するしかない。

考え方を変えろ、と言われてすぐに変えられる人は多くはないだろうが、日々起こった「いいこと」をノートに書き留めることは、そんなにエネルギーを要しはしない。

まずは一週間、試してみる価値はあると思う。

via:dailymail

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
錦織小町@ささ脳

錦織小町@ささ脳美術モデル

投稿者プロフィール

表現者。1988(昭和63)年大阪府生まれ。近畿大学中退、大阪コミュニケーションアート専門学校卒業。三年間の会社員生活を経て、現在は執筆、美術モデルを主な活動としている。生きている意味、自分にできること、しなければいけないことは何かを問い続ける。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

カテゴリー

ページ上部へ戻る