体験の軟体動物「キラリ」を手に入れるべく、多くの「人生」を知る。

「読む」→「経験」に。

歌う、踊る、撮る、描く、書く……など、「表現」の世界は多種多様、数え切れない。し、また一口で語ることはできない。表現のその方法や表現したいものは違えど「誰かに何かを伝えたい」という思いでは、共通しているはず。

自分の思いや考えを、何らかの形で表現して届けようとするには、教養はもちろん、知識や経験が必要不可欠。とくに大切にしたいのは「自身が経験したことに限る「体験」」――または経験((一般的に)体験から得た知識)――だと私は考えている。
体験することの多くは、他人と繋がり、自身の感性を磨くことができる。教養や知識は、同じ書物を読めば、皆だいたい同じ知識量になる。何でも練習や特訓を重ねれば、そこそこのところまではできるように身体はつくられている。

だいたい、や、そこそこといった努力で何とかなってきたところから、壁を乗り越え、他人よりひとつ頭が出て、キラリと光るようになるには、体験の積み重ねがいずれ大きなジャンプ台となる。
体験は、どんな表現をするにしても、万能な武器となる。見て、聴いて、触って、体感したことは、自分の中に受け入れたとき、考えて噛み砕くとき、落とし込んでいくとき、発信するとき、さまざまな段階を経て、ゆっくりと形が変わっていく。体験は生き物。体験の軟体動物「キラリ」を手に入れろ。

なんでもかんでも体験できるわけではないので読む。

前文で「表現するには体験が大切です」とつらつらと書いてましたが、現実問題、体験したいことすべてをおこなうのは難しい。なので、今回は「読む」という切り口から、経験を得たいと思います。

オススメの雑誌「Cut」

(株)ロッキング・オンが発行している、アメリカ、イギリス、日本を中心に世界中の俳優や歌手たちのインタビュー記事を掲載した雑誌。時代背景、人間性が色濃く、じわりと滲み出ている。発言の独特な部分が残っているためか、若干読みにくいところもあるけれど、それがまた味わい深い。
近年発刊の分は日本の俳優や歌手がピックアップされていることが増えているが、私がオススメしたいのは1990年代に発行されたもの。1995年7月・№41、リバー・フェニックスが亡くなってからの、ハリウッドで活躍している俳優たちのインタビュー記事が目玉の特集号だ。そのなかの「05年のセクシュアリティを主張する3人の女たち」のトレイシー・ローズのインパクトは絶大だった。

オススメのブログ「GIRL’S Talk」

アメーバブログ内にあるコンテンツ。女性が匿名で仕事やプライベートのお悩みを打ち明ける掲示板や、体験を基にしたブログなど、どこを開いても結構赤裸々なことが書かれている。とくにオススメは、ミミさんの「これが私の経験値」。

自分だけの表現へ

ただ読んで終わりじゃ、知識止まり。それを自分のものにする、経験に落とし込む。「体験」に限りなく近い経験を手に入れる。他人を知ること、知ろうとすることは、表現をしていく者にとっては大切なこと。何をするにも、他者の存在を避けて通ることはできない。表現の多くは、内から外へ向かって発信する。
他人の人生を読んで考えてみる。本人だったら、恋人だったら、家族だったら。他人の思考、感性に触れる。今、自分の中にあるものと、読み取ったものが化学反応を起こして輝く。
新しい表現はこうして生まれる。

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錦織小町@ささ脳

錦織小町@ささ脳美術モデル

投稿者プロフィール

表現者。1988(昭和63)年大阪府生まれ。近畿大学中退、大阪コミュニケーションアート専門学校卒業。三年間の会社員生活を経て、現在は執筆、美術モデルを主な活動としている。生きている意味、自分にできること、しなければいけないことは何かを問い続ける。

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